トップページに戻る

ハワイの植物



 このページは、近藤純夫さん著作の「ハワイアン・ガーデン」を参考に、植物の名前を判定しています。中には間違ったものもあるかもしれませんが、お気づきの際はBBSでお知らせ下さい。また植物の説明でも、本書を引用させていただいています。



ア行 アボカド  アマ・ウ  アメリカネム  アリアケカズラ  アンスリウム  イリマ

    オクトパス・ツリー  オヒア・レフア  オキナワウラボシ

カ行 カリステモン  カリッサ  キー  銀剣草  キバナキョウチクトウ  キンポウジュ

    グァバ  クイーン・エマ・リリー  コキオ・ケオ・ケオ  極楽鳥花  コーヒーノキ

サ行 シマタコノキ  ジャカランダ  シャワー・ツリー  シルバー・ソード  ジンジャー

    スパイダー・リリー  セント・トーマス・ツリー

タ行 タヒチアン・ガーデニア  タビビトノキ  タロ  ティ  ティアレ

ナ行 ネコノヒゲ  ノニ

ハ行 ハイビスカス  パキスタキス・ルテア  バード・オブ・パラダイス  パッション・フルーツ

    バナナ  バニヤン・ツリー  パパイア  ハラ  パンノキ  ビーチ・ナウパカ

    ビーチ・モーニング・グロウリー  ピカケ  ヒメツルソバ  ピンクッション  ブーゲンビレア

    ブルー・ジェイド・バイン  プルメリア  プロテア  ヘリコニア・ロストラタ

    ボトル・ブラシ  ポーフエフエ

マ行 マカダミア・ナッツ  マツリカ  マンゴー  モンキー・ポッド  モンステラ

ラ行 ラウアエ・ファーン  ランタナ  リリコイ  レッド・パウダー・パフ



1.アボカド (2011年ハワイ島グリーンウェル・ファームで撮影)

 果実は球形、洋梨系、卵形があり、栄養豊富で、ハワイには1825年に導入された。現在でも品種改良が行われているが、メキシコ系、グアテマラ系、西インド諸島系、雑種系に大別される。 

2.アマ・ウ (2017年ハワイ島サドルロードで撮影)


 比較的高地で見られるシダで、紅葉するのが特徴。若い時は赤みを帯びているが、成長するにつれ緑色に変わる。開く前の若葉は、ゼンマイと同じ渦巻だった。

▲このページのトップ
3.アリアケカズラ (2006年ワイキキで撮影)

 初めて見た時はハイビスカスかと思った。でもよく見ると、ハイビスカスのように花弁が前に突き出ていない。ワイキキ辺りではよく見かけたが、他ではあまり見た記憶がない。
▲このページのトップ
4.アンスリウム (2014年ハワイ島、2015年マウイ島で撮影)



 熱帯アメリカ原産のアンスリウムは、なんと言ってもハート型の花が人気である。花と言っても仏炎苞(ぶっぽうえん)で、真ん中のとがった花序に小さな花が沢山咲いている。アンスリウムは花持ちが1ヶ月以上あることから切花としても人気があり、鉢植えも花持ちがとてもよい。

 花の色は赤、白、ピンク、緑、茶など多色あり、大きさも小さなものから手のひらより大きなものや、30cm以上のオバケ・アンスリウムまである。

▲このページのトップへ
5.イリマ (2012年カウアイ島キラウエア灯台で撮影)

 オアフ島の島の花で、レイの素材としてもよく使われる。

 地面付近の低い位置に咲いているで、なかなか気付かない。たまたま見つけたが、この時以外にまだ見たことが無い。というよりも、仮に見ていても気付いていないというべきだろう。

6.オクトパス・ツリー (2012年カウアイ島ポイプで撮影)

 見たままタコの足そっくりで、かなり人目を惹きつける。葉のない枝にたくさんの赤い花が付いているので、まるで吸盤のように見える。花にばかり目が行ってしまうが、葉も面白い形をしている。

 別名はアンブレラ・ツリーといって、放射状の葉が傘の役割をする。確かに傘を広げたようにも見える。これは図鑑に書いてあったことで、今まで気付かなかった。 
▲このページのトップへ
7.オヒア・レフア (赤は2009年ハワイ島キラウエア火山、黄は2011年ハワイ島ワイメアで撮影)



 オヒア・レフアの伝説もあり、とても有名な花なのに、なかなか見ることが出来なかった。2009年にキラウエア火山で初めて見たが、8月は時期的に花が少ないようで、毎年8月にハワイへ行く我が家にとっては見つけ難い花だった。

 オヒア・レフアは、溶岩台地で初期に息づく木であり、キラウエア火山ではオヒア・レフアの森を見ることが出来るらしい。

 花の色は赤が多いが、黄色や白色などもある。黄色はパーカーランチ・ショッピングセンターの駐車場で見つけたが、時季は3月だった。

 オヒア・レフアは木をオヒア、花をレフアという。伝説によると、火の女神ペレがオヒアという男性に一目惚れしたが、オヒアにはレフアという恋人がいたので断られた。そこで怒ったペレは、オヒアを木に変えてしまう。悲しむレフアを不憫に思った神(ペレの弟という説もある)が、レフアを赤い花に変えてオヒアの木に咲かせてやったのである。

▲このページのトップへ
8.カリッサ (2013年マウイ島カアナパリで撮影)

 プルメリアをスマートにしたような花びらだが、ティアレとは違って、花びらが5枚の星形をしている。棘があるので、垣根に利用されることが多い。

 鶏卵ほどの大きさの果実は、クランベリーに似た味で生で食べることが出来る。

9.キバナキョウチクトウ (2017年ハワイ島ワイコロア・ビレッジで撮影)


 1年を通して黄色の花を咲かせ、垣根によく使われる。涼しげな葉と黄色のコントラストが特徴だが、まれに白やピンク、オレンジの花も見られる。

▲このページのトップ
10.グァバ (2010年マウイ・トロピカル・プランテーションで撮影)

 淡緑色と象牙色の斑状をした滑らかな樹皮が特徴で、果皮は初め濃緑で熟すと淡黄色になる。果肉は熟すとピンク色になり、ジュースやジャムとして人気がある。強い芳香が長く続くので、芳香剤としても使われる。
▲このページのトップへ
11.クイーン・エマ・リリー (2009年ハワイ島ワイコロアで撮影)

 花は赤紫色の縦縞が入っているのが特徴で、真っ白なスパイダー・リリーとは違う。名前の由来は、ハワイ王朝カメハメハ4世の妃だったクイーン・エマがこよなく愛した花だったから、そう名付けられた。

 クイーン・エマは、若くして王子とカメハメハ4世を相次いで亡くした。その後カウアイ島で静養中、庭に植えていた花の中で一番好きだったのが、紫がかったハマユウだった。
▲このページのトップへ
12.コキオ・ケオ・ケオ (左は2007年マウイ島クラ、右は2012年カウアイ島ポイプで撮影)


 ハワイ語でコキオはハイビスカスで、ケオは白という意味。コキオ・ケオ・ケオはハワイ固有の白いハイビスカスのことで、固有種には3種類あり、カウアイ島のワイメア、モロカイ島のイマクラトゥス、オアフ島のアーノッティアヌスである。

 「知らなかった」 単純に花びらが細くて白いハイビスカスのことをコキオ・ケオ・ケオと言うのだと思っていた。でもどれも花びらは細いようなので、間違いでもなさそうだ。しかしこの写真の花がコキオ・ケオ・ケオかどうかは自信がない。

▲このページのトップへ
13.コーヒーノキ (2009年・2011年、2014年ハワイ島、2012年カウアイ島で撮影)


 3月はコーヒーの花の季節で、とても可憐な花を咲かせる。ハワイ島では遠目に雪をかぶったように見えるので、「コナ・スノー」と呼ばれている。8月にばかりハワイへ行っていたので、2011年まで花を見たことが無かった。



 ハワイ島のコーヒーは果実が赤く、カウアイ島は果実が黄色である。どちらも実は甘くて美味しいので、農園へ行ったら食べてみてね。

▲このページのトップへ
14.シマタコノキ(ハラ) (2010年マウイ・トロピカル・プランテーション、2012年カウアイ島ポイプで撮影)


 シマタコノキは、気根がタコの足のように八方に伸びている様子から名付けられた。葉は二つに折れ、パイナップルに似た集合果が特徴。

 ハワイ語でハラと言い、この葉で編んだものをラウハラと言う。いつかはラウハラの帽子が欲しいと思っている。

 集合果の一つ一つは筆のように利用でき、食べることも出来るようだ。


15.ジャカランダ (2011年ハワイ島カイルア・コナで撮影)


 コナ・コーヒーベルトには、いたるところにジャカランダの木があった。2010年にマウイ島のクラでで初めて見たが、この花も8月では見ることが出来ない。花の時期は3月後半から6月くらいまでで、ハワイの桜とも言われるが、花の形は似ていない。

 ところが2013年8月にクラへ行ったら、クラ・マーケットプレイスの駐車場で花を咲かせていた。標高の高い場所では、8月でもまだ見られる可能性がある。

▲このページのトップへ
16.シャワー・ツリー (2006年ワイキキで撮影)


 1992年、初めてハワイへ行った時、バスガイドさんが教えてくれた木。シャワーとは変わった名前なので、最初に覚えた植物の名前だ。名前の通り、花がまるでシャワーのように垂れ下がり、とても豪華な印象を与える。

 シャワー・ツリーには花が黄色のゴールデンと、花がピンクから赤へ、最後に白へと変化するピンク・アンド・ホワイトがある。

 もう一つゴールデンとピンク・アンド・ホワイトの自然交雑種で、ホノルル市の花に制定されているレインボーがある。花はピンク、赤、クリーム、アイボリー、黄色などが入り乱れて咲く。

 それでは写真の花はどれになるのかな。左がレインボーで、右がピンク・アンド・ホワイトの最後の白い時だろうか。

▲このページのトップへ
17.シルバー・ソード(銀剣草) (2013年マウイ島ハレアカラ、2004年ハワイ島マウナ・ケアで撮影)


 シルバーソード(銀剣草)は見たままの名前で、ハレアカラ山頂に育つ高山植物。標高2100m〜3750mの日差しが強く乾燥した土地を好むので、ハワイ以外ではほとんど見られない。

 ヤギに食べられ絶滅寸前となったため、保護の目的でハレアカラを国立公園に指定したいきさつがある。

 シルバー・ソードは20年以上成長すると変態し、高さが2mほどの花茎に約500個の花を咲かせる。(右の写真) これで寿命を迎え、やがて枯れてしまう。



 シルバー・ソードはハワイ島のマウナ・ケアでも見られるが、マウイ島とハワイ島の個体には違いがあるらしい。

 マウナ・ケアのオニヅカ・ビジター・センター駐車場の横に生えていたが、どれもサイズが小さく、明らかに人の手によって植えられたものだった。自然に育つシルバー・ソードはどこにあるのだろう。

▲このページのトップへ
18.ジンジャー (2009年ハワイ島ワイコロア、カウアイ島ポイプなどで撮影)


 「ジンジャーって生姜のこと?」という親近感で、シャワー・ツリー同様、初めに覚えたハワイの植物である。ハワイでは観賞用としてホテルの庭などに植えられ、食用ではない。

 レッド・ジンジャーは先端が赤いが、これは花ではない。赤い部分は苞で、そこから白い花が出てくる。苞が長いものもあり、レッド・ジンジャーの中にも種類がありそうだ。1928年にハワイへ入ってきた外来種である。



 ピンクジ・ジンジャー(左)はレッド・ジンジャーの改良種で、1973年にタヒチから導入された品種。

 シェル・ジンジャー(右)は、貝殻が連なったように見える。花は白とピンクで、その内部は黄色である。シェル・ジンジャーはなかなか見ることが出来ず、シェラトン・カウアイの庭で初めて見た。
 シェル・ジンジャーの和名は「ゲットウ」で、沖縄地方にはこの葉で包んだ餅菓子がある。



 ジンジャーは種類が豊富で、他にイエロー(写真左)、ホワイト(写真右)、インディアン・ヘッド、トーチ等がある。


 カヒリ・ジンジャーは、ワイメア渓谷のカララウ展望台付近の道路で見つけた。花びらのように見える部分は、雄しべが変化したもの。カヒリとはハワイ王朝時代の徽章で、王権のシンボルにしたものらしい。
▲このページのトップへ
19.スパイダー・リリー (2012年カウアイ島ポイプで撮影)


 クイーン・エマ・リリーと違って真っ白な花で、南洋植物らしい大きな葉の先に花が顔を出している。細長い花被片がクモの脚のように見えることから、英名は「スパイダー・リリー」と名付けられた。この花は深夜に開花し、強い芳香を放つ。

 図鑑にはホテルの植栽で使われると書いてあったが、まさにシェラトンの庭で見つけた。


20.セント・トーマス・ツリー (2012年カウアイ島ポイプで撮影)

 花は斑が入った1枚が反り返っているので、蘭に似ている。カウアイ島のプリンス・クヒオ公園で咲いているのを見つけた。花の色は、薄紫、ピンク、白などがある。
▲このページのトップ
21.タビビトノキ (2012年カウアイ島ポイプで撮影)

 ヤシの木に似ているが、葉が扇のように広がっているのが特徴。図鑑によると、地表付近から扇子の様に葉が広がっているが、ハワイで見るのは幹が伸びて団扇の様に葉が広がっている。これもタビビトノキと呼んでいいのか分からない。

 和名は、旅行者が葉柄に穴をあけて水を飲んだという言い伝えに由来する。

22.タロ(カロ) (2006年オアフ島で撮影)


 ハワイを含むポリネシア人の主食で、一般には水耕栽培が行われている。根の部分が肥大したら切り取り、葉の部分は再び畑に植える。タロは蒸したものを潰して、のり状のポイと呼ばれるものにして食べるのが一般的だ。ポイは完全食品として、ハワイでは赤ちゃんの離乳食にも用いられる。

▲このページのトップ
23.ティ(キー) (2015年カアナパリで撮影)


 ポリネシア人が持ち込んだ有用植物の一つで、当初はタコノキの林に植えられた。今日では観葉植物として多くの品種が作られているが、「リリノエ」と呼ばれる赤い葉の品種は人気が高い。

 ティの葉はフラの衣装や、レイ、食物の包装、屋根の材料に使われ、海水に浸したものをお清めに使うこともある。ティはハワイでは邪悪な霊を払う聖なる植物と呼ばれているので、敷地内に植える人も多い。


24.ティアレ(タヒチアン・ガーデニア) (2006年ホノルルで撮影)


 プルメリアの花びらを細くしたような花はティアレ、またはタヒチアン・ガーデニアと言う。プルメリアやカリッサより花びらの数が多く、ティアレは花びらが6〜8枚である。

 タヒチでは数少ない園芸植物の一つとして栽培されているが、今日では南太平洋の島々で自生している。

▲このページのトップへ
25.ネコノヒゲ (2010年マウイ・トロピカル・プランテーションで撮影)

 ネコノヒゲは、名前の通り左右に伸びる雄しべと雌しべが猫のヒゲにそっくりである。白い花が下から上へ順番に咲くが、まれに紫の花もあるらしい。

26.ノニ (2012年カウアイ島ワイルアで撮影)


 ノニといえば薬効があり、ノニ・ジュースを連想する。生の実を食べてみたが、何とも言えないスゴイ味だった。ノニ・ジュースは飲んだことが無いが、たぶん飲めないだろう。


▲このページのトップへ
27.ハイビスカス






 ハワイの顔ともいえるハイビスカスは、実に種類が豊富だ。ハワイで一般にハイビスカスというのは、ハワイアン・ハイビスカスを指す。中国原産のブッソウゲとハワイの固有種を掛け合わせて作られた。

 カメハメハ一世の頃から園芸品種作りが奨励され、1902年にギフォードが自生種を交雑させて4つの品種を誕生させたのが始まりとされている。1919年より農業試験場で本格的な交配が行なわれ、今日では5000種を超える。

 ハワイ州の花はハイビスカスだが、品種はハイビスカス・ブラッケンリッジーで、ハワイの固有種である。

▲このページのトップへ
28.パキスタキス・ルテア (2012年カウアイ島ポイプで撮影)

 最近よく見るパキスタキス・ルテアは、鮮やかな黄色の苞に目を引き付けられる。英名の一つにゴールデン・キャンドルという名があるが、これは見たままで分かりやすい。

 

29.バード・オブ・パラダイス(極楽鳥花) (2006年オアフ島モアナルア・ガーデンで撮影)


 極楽鳥を彷彿させる大きな花は、どうしてこんなに面白い形をしているんだろう。長い苞と色とりどりの花が、鳥の頭にそっくりだ。

 生花などでお馴染みだが、2006年に自生している極楽鳥花を初めて見た。立派な花なので、1本だけ咲いているようなイメージだったが、実際は1つの株にたくさんの花が咲いている。想像とはまるで違っていた。

▲このページのトップへ
30.パッション・フルーツ(リリコイ) (2017年ハワイ島村松小農園で撮影)


 多年草だが茎は木質化する。果実には黒色の種子が入ったゼリー状の果肉が内包されている。ハワイではグァバと並んで人気があり、ジュースなどに加工される。
▲このページのトップ
31.バナナ (2014年ハワイ島、2012年カウアイ島で撮影)


 バナナには食用と観賞用のものがある。食用のバナナは、ポリネシア人がタヒチから持ち込んだ。

 大きな苞(ほう)が1枚ずつ外側にめくれると、二列に並んだ小さなバナナの実とその先端の白い花が顔を出す。バナナの実は最初下の方を向いて成長するが、太陽の光に向かってだんだん上に曲がっていく。

 左の写真は、「ムサ・オルナータ」という観賞用のバナナで、藤色の苞がとてもキレイだ。苞の内側に果実をつけるが、食用には向かない。
▲このページのトップ
32.パニヤン・ツリー (2010年マウイ島ラハイナで撮影)


 バニヤン・ツリーは和名がベンガルボダイジュという菩提樹の仲間で、大きく横に広げた枝から気根という長い根を垂らすのが特徴。気根は地面に届くと新しい幹となり(支持根)、そこからまた枝を伸ばしていく。生命力が旺盛なので、長寿や豊饒の象徴となっている。

 遠くから見ると何本もの木が植わっているように見えるが、実は1本の木の枝が伸びたもの。大きい物になると、樹冠100mを超えるものも珍しくない。果実は生で食べられ、樹液からはガムが作られる。

▲このページのトップへ
33.パパイア (2010年マウイ島、2014年ハワイ島で撮影)


 パパイアの木もよく見るが、暫くパパイアだとは気付かなかった。2014年11月に初めて花を見たが、花ともう膨らんだ実が混在していた。株には雄、雌、両性があり、実を付けるのは雌株と両性株である。

 パパイアの実は美味しく、ホテルの朝食で定番となっている。市場では両性株からできる洋ナシ型が好まれるそうだが、ホテルで出されるのはどちらだろう。


34.パンノキ (2012年カウアイ島ワイルアで撮影)


 パンノキは、ハワイアンキルトのデザインでもお馴染み。なかなか見ることが出来なかったが、2012年に初めて見ることが出来た。

 重さが5キロ近くにもなる実は、1個で成人男性1日分のカロリーと栄養がまかなえる。成木は300もの実をつけるので、1本のパンノキがあれば一生まかなえると言われる。

 蒸した実を一度食べたが、栗やサツマイモに似た味で美味しかった。
▲このページのトップへ
35.ビーチ・ナウパカ (2013年マウイ島カアナパリで撮影)

 ビーチ・ナウパカは、シェラトンの駐車場で見つけた。花びらが半円状に咲くのが特徴で、その花びらには紫の筋が入っている。1年中花が咲くので、白い実と花の両方をつけている場合が多い。

 ビーチ・ナウパカが山間部で育ち、マウンテン・ナウパカという新しい種が出来た。花の先が平たくなり、葉も南国らしい大きな葉から小さいものに変わった。

36.ビーチ・モーニング・グロウリー(ポーフエフエ) (2006年オアフ島ヨコハマ・ベイで撮影)

 ビーチでよく見かけるアサガオに似た花、ビーチ・モーニング・グロウリーといい、正にアサガオの仲間である。ハワイ各島のビーチならどこでも見ることが出来る。

 
▲このページのトップへ
37.ヒメツルソバ (2009年ハワイ島キラウエア火山で撮影)

 ヒメツルソバは絨毯のように地面に広がり、丸い花をつける。葉にはV字型の黒い斑が入り、秋には紅葉する。

 ハワイ島ではキラウエアの他、マウナ・ケアやマウナ・ロアの鞍部でも見られる。8月に見た時は葉が赤かったが、これは紅葉しているのかどうかは不明? 

38.ピンクッション (2007年マウイ島クラで撮影)


 ピンクッションは名前の通り、針刺しのような花の形から名付けられた。面白い形だが、プロテアの仲間である。この花にも黄色、オレンジ、ピンク、赤などいろいろな色がある。

 なかなか見ることが出来なかったが、クラのエンチャイティング・フローラル・ガーデンにあった。このガーデンは今は閉鎖されてしまい残念だ。

▲このページのトップへ
39.ブーゲンビレア



 ブーゲンビレアはハワイを代表する花で、至る所で見ることが出来る。

 カラフルで花のように見えるのは苞で、花は真ん中にある白いもの。ブーゲンビレアは紫、赤、白、黄、黄緑、オレンジなど色数は多いが、紫と白のコンビネーションはよく見る光景だ。

▲このページのトップへ
40.ブルー・ジェイド・バイン (2010年マウイ島マウイ・トロピカル・プランテーションで撮影)

 この怪しげな色の花は、マウイ・トロピカル・プランテーションで見つけた。数日後、マウイズ・ワイナリーにも植えてあった。見たこともない色に、初め花だとは思わなかった。

 この色はヒスイ色で、和名はヒスイカズラという。花の先が反り返り、先が角の様になっている。形も変わっているが、それがまた連なっているので、とても珍しい花だ。
▲このページのトップへ
41.プルメリア 



 プルメリアもハワイを代表する花の一つだ。プルメリアには2種類あり、オブツサ種とルブラ種がある。

 オブツサ種は白が基調で、中央が黄色である。花は肉厚で光沢があり、常緑である。

 ルブラ種は花が少し細長く、色は多彩で、ピンク、赤、白、黄色などがあり、冬には葉が落ちる。


 2010年、初めて3月にハワイへ行ったら、プルメリアの木に葉が無い。花は咲いているのに葉が無い。プルメリアは冬は落葉することを、この時初めて知った。ということで、これはルブラ種だったようだ。

▲このページのトップへ
42.プロテア (2007年マウイ島クラで撮影)

 プロテアの名前は、ギリシャ神話に登場する海神「プロテウス」に由来する。

 マウイ島のクラではプロテア栽培が盛んで、クラを代表する産物となっている。高原地帯特有の涼しい気候と、火山性の土壌がプロテア栽培に適している。

43.ヘリコニア・ロストラタ (2013年マウイ島カアナパリで撮影)


 ヘリコニアとは苞が交互に重なり合うようにして2列に伸びるのが特徴で、約100種ある。ヘリコニア・ロストラタはハワイに持ち込まれた最初の品種のようだ。

 木はバナナの木に似ている。黄色と赤の苞が特徴で、苞の先に黄色の花をつける。英名の「ぶらさがったロブスターのハサミ」は、最もよくその形を言い表している。

▲このページのトップへ
44.ボトルブラシ(キンポウジュ、カリステモン) (2011年ハワイ島ヒロで撮影)

 初めて見た時は、「面白い花だなあ」と思った。調べてみるとボトルブラシ。なるほど、見たままの名前だった。

 その後、ハワイの色々な場所で見るようになった。ところがビックリ! なんと、近所の畑にもあった。
▲このページのトップへ
45.マカダミア・ナッツ (2010年マウイ島マウイ・トロピカル・プランテーションで撮影)



 マカダミアの木の下にはたくさんの実が落ちていた。硬い殻を割ると、中にはお馴染みのマカダミア・ナッツが入っている。生のマカダミア・ナッツもなかなか美味しい。

 3月に行ったが、花が咲いていた。やや黄色味をおびた小さな花が、房状に垂れ下がっている。

 ハワイではコーヒー栽培の収益が思うように上がらず、1919年、政府は栽培奨励のため、マカダミア・ナッツ農園の従事者に免税の措置をとった。その結果作付面積は大きく伸び、今日の隆盛に至った。

▲このページのトップへ
46.マツリカ(ピカケ) (2006年オアフ島で撮影)


 マツリカは和名で、ハワイではピカケ、英名はアラビアン・ジャスミン。マツリカの香りを愛していたカイウラニ王女は、大好きな孔雀(ハワイ名はピカケ)を飼っていた。王国の再建のため立ち上がろうとしたが、若くして亡くなる。その後彼女に因んで、マツリカはピカケと呼ばれるようになった。

 白い花は5裂したものが基本だが、半八重や八重の品種もある。ハワイではレイの素材の一つとして人気があり、香りが良いので香水や香油が作られている。

▲このページのトップ
47.マンゴー (2010年マウイ・トロピカル・プランテーションで撮影)

 19世紀初頭にハワイへ持ち込まれ、新品種が作り出された。花は小さなピンク色で、巨木になると数千個の実を着ける。
▲このページのトップへ
48.モンキー・ポッド(アメリカネム) (2006年オアフ島モアナルア・ガーデンで撮影)


 皆さんご存知の日立の樹。この木は非常に長い枝を水平に広げるので、その結果日立の樹のような巨樹が出来た。まさに「この木なんの木気になる木」である。細い毛のような、淡いピンク色の花をつける。


49.モンステラ (2006年ワイキキ、2010年マウイ島カアナパリで撮影)


 穴の開いた、そして切れ込みの入った葉が特徴で、中にはとても大きく成長した葉も見られる。ハワイの至る所で見られるお馴染みの植物だが、蔓のように木に巻き付いているものもある。これもモンステラでいいのだろうか。

 2010年3月に、モンステラの葉の下に面白いものを発見した。これは実で、パイナップルとバナナを足したような味がするところから、和名は「鳳莱蕉(ホウライショウ)」と言う。パイナップルを表す「鳳梨」 「黄莱」と、バナナを表す「蕉」を合成した名前だ。

▲このページのトップへ
50.ラウアエ・ファーン(オキナワウラボシ) (2006年ワイキキで撮影)

 このブツブツの葉は、見ているだけで痒くなってきそうだ。ハワイでよく見るこの植物は、ハワイ名で「ラウアエ」、英名で「ラウアエ・ファーン」という。ホテルの庭などでよく見かける。

 このブツブツの正体は胞子嚢で、ラウアエの葉にはブツブツがあるものと、ないものと2種類ある。調べてみると、若い葉には胞子がつかないらしい。

 和名の「裏星」という名は葉の裏の胞子嚢群が円形で、それが多数並んでいるのを星に見立てたものである。

 またラウアエには「可愛らしい」という意味があるようだが、とてもこの葉が可愛いとは思えない。何か別の意味があるのかもしれないね。


51.ランタナ (2010年マウイ島ワイユの丘で撮影)

 ランタナを初めて見たのは、香港へ行った時だった。あまり綺麗だったので実家の母に話をしたら、「家にもあるよ」と言われてガッカリ。本当だ、庭に置いてあった鉢に植えられていた。

 ハワイでは野山で見かけるが、繁殖力が非常に強く、有害植物に指定されている。

 和名は「シチヘンゲ」ともいうが、最初は黄色やオレンジ色の花が、白、ピンク、紫などに変化する。複数の色が混在して咲く花も珍しい。
▲このページのトップへ
52.レッド・パウダー・パフ (2012年カウアイ島ポイプで撮影)


 レッド・パウダー・パフは、モンキー・ポッドやオヒア・レフアの花とよく似ている。和名には「アカバナブラシマメ」というのがあるが、見たままの名前だ。赤の他、白もあるようだ。



▲このページのトップへ
 トップページに戻る