ハワイの植物 |
このページは、近藤純夫さん著作の「ハワイアン・ガーデン」を参考に、植物の名前を判定しています。中には間違ったものもあるかもしれませんが、お気づきの際はBBSでお知らせ下さい。また植物の説明でも、本書を引用させていただいています。 |
1.アボカド (2011年ハワイ島グリーンウェル・ファームで撮影) 果実は球形、洋梨系、卵形があり、栄養豊富で、ハワイには1825年に導入された。現在でも品種改良が行われているが、メキシコ系、グアテマラ系、西インド諸島系、雑種系に大別される。 |
2.アマ・ウ (2017年ハワイ島サドルロードで撮影) 比較的高地で見られるシダで、紅葉するのが特徴。若い時は赤みを帯びているが、成長するにつれ緑色に変わる。開く前の若葉は、ゼンマイと同じ渦巻だった。 |
3.アリアケカズラ (2006年ワイキキで撮影) 初めて見た時はハイビスカスかと思った。でもよく見ると、ハイビスカスのように花弁が前に突き出ていない。ワイキキ辺りではよく見かけたが、他ではあまり見た記憶がない。 |
5.イリマ (2012年カウアイ島キラウエア灯台で撮影) オアフ島の島の花で、レイの素材としてもよく使われる。 地面付近の低い位置に咲いているで、なかなか気付かない。たまたま見つけたが、この時以外にまだ見たことが無い。というよりも、仮に見ていても気付いていないというべきだろう。 |
6.オクトパス・ツリー (2012年カウアイ島ポイプで撮影) 見たままタコの足そっくりで、かなり人目を惹きつける。葉のない枝にたくさんの赤い花が付いているので、まるで吸盤のように見える。花にばかり目が行ってしまうが、葉も面白い形をしている。 別名はアンブレラ・ツリーといって、放射状の葉が傘の役割をする。確かに傘を広げたようにも見える。これは図鑑に書いてあったことで、今まで気付かなかった。 |
8.カリッサ (2013年マウイ島カアナパリで撮影) プルメリアをスマートにしたような花びらだが、ティアレとは違って、花びらが5枚の星形をしている。棘があるので、垣根に利用されることが多い。 鶏卵ほどの大きさの果実は、クランベリーに似た味で生で食べることが出来る。 |
9.キバナキョウチクトウ (2017年ハワイ島ワイコロア・ビレッジで撮影) 1年を通して黄色の花を咲かせ、垣根によく使われる。涼しげな葉と黄色のコントラストが特徴だが、まれに白やピンク、オレンジの花も見られる。 |
10.グァバ (2010年マウイ・トロピカル・プランテーションで撮影) 淡緑色と象牙色の斑状をした滑らかな樹皮が特徴で、果皮は初め濃緑で熟すと淡黄色になる。果肉は熟すとピンク色になり、ジュースやジャムとして人気がある。強い芳香が長く続くので、芳香剤としても使われる。 |
19.スパイダー・リリー (2012年カウアイ島ポイプで撮影) クイーン・エマ・リリーと違って真っ白な花で、南洋植物らしい大きな葉の先に花が顔を出している。細長い花被片がクモの脚のように見えることから、英名は「スパイダー・リリー」と名付けられた。この花は深夜に開花し、強い芳香を放つ。 図鑑にはホテルの植栽で使われると書いてあったが、まさにシェラトンの庭で見つけた。 |
20.セント・トーマス・ツリー (2012年カウアイ島ポイプで撮影) 花は斑が入った1枚が反り返っているので、蘭に似ている。カウアイ島のプリンス・クヒオ公園で咲いているのを見つけた。花の色は、薄紫、ピンク、白などがある。 |
21.タビビトノキ (2012年カウアイ島ポイプで撮影) ヤシの木に似ているが、葉が扇のように広がっているのが特徴。図鑑によると、地表付近から扇子の様に葉が広がっているが、ハワイで見るのは幹が伸びて団扇の様に葉が広がっている。これもタビビトノキと呼んでいいのか分からない。 和名は、旅行者が葉柄に穴をあけて水を飲んだという言い伝えに由来する。 |
22.タロ(カロ) (2006年オアフ島で撮影) ハワイを含むポリネシア人の主食で、一般には水耕栽培が行われている。根の部分が肥大したら切り取り、葉の部分は再び畑に植える。タロは蒸したものを潰して、のり状のポイと呼ばれるものにして食べるのが一般的だ。ポイは完全食品として、ハワイでは赤ちゃんの離乳食にも用いられる。 |
24.ティアレ(タヒチアン・ガーデニア) (2006年ホノルルで撮影) プルメリアの花びらを細くしたような花はティアレ、またはタヒチアン・ガーデニアと言う。プルメリアやカリッサより花びらの数が多く、ティアレは花びらが6〜8枚である。 タヒチでは数少ない園芸植物の一つとして栽培されているが、今日では南太平洋の島々で自生している。 |
25.ネコノヒゲ (2010年マウイ・トロピカル・プランテーションで撮影) ネコノヒゲは、名前の通り左右に伸びる雄しべと雌しべが猫のヒゲにそっくりである。白い花が下から上へ順番に咲くが、まれに紫の花もあるらしい。 |
26.ノニ (2012年カウアイ島ワイルアで撮影) ノニといえば薬効があり、ノニ・ジュースを連想する。生の実を食べてみたが、何とも言えないスゴイ味だった。ノニ・ジュースは飲んだことが無いが、たぶん飲めないだろう。 |
28.パキスタキス・ルテア (2012年カウアイ島ポイプで撮影) 最近よく見るパキスタキス・ルテアは、鮮やかな黄色の苞に目を引き付けられる。英名の一つにゴールデン・キャンドルという名があるが、これは見たままで分かりやすい。 |
30.パッション・フルーツ(リリコイ) (2017年ハワイ島村松小農園で撮影) 多年草だが茎は木質化する。果実には黒色の種子が入ったゼリー状の果肉が内包されている。ハワイではグァバと並んで人気があり、ジュースなどに加工される。 |
35.ビーチ・ナウパカ (2013年マウイ島カアナパリで撮影) ビーチ・ナウパカは、シェラトンの駐車場で見つけた。花びらが半円状に咲くのが特徴で、その花びらには紫の筋が入っている。1年中花が咲くので、白い実と花の両方をつけている場合が多い。 ビーチ・ナウパカが山間部で育ち、マウンテン・ナウパカという新しい種が出来た。花の先が平たくなり、葉も南国らしい大きな葉から小さいものに変わった。 |
36.ビーチ・モーニング・グロウリー(ポーフエフエ) (2006年オアフ島ヨコハマ・ベイで撮影) ビーチでよく見かけるアサガオに似た花、ビーチ・モーニング・グロウリーといい、正にアサガオの仲間である。ハワイ各島のビーチならどこでも見ることが出来る。 |
37.ヒメツルソバ (2009年ハワイ島キラウエア火山で撮影) ヒメツルソバは絨毯のように地面に広がり、丸い花をつける。葉にはV字型の黒い斑が入り、秋には紅葉する。 ハワイ島ではキラウエアの他、マウナ・ケアやマウナ・ロアの鞍部でも見られる。8月に見た時は葉が赤かったが、これは紅葉しているのかどうかは不明? |
38.ピンクッション (2007年マウイ島クラで撮影) ピンクッションは名前の通り、針刺しのような花の形から名付けられた。面白い形だが、プロテアの仲間である。この花にも黄色、オレンジ、ピンク、赤などいろいろな色がある。 なかなか見ることが出来なかったが、クラのエンチャイティング・フローラル・ガーデンにあった。このガーデンは今は閉鎖されてしまい残念だ。 |
39.ブーゲンビレア ブーゲンビレアはハワイを代表する花で、至る所で見ることが出来る。 カラフルで花のように見えるのは苞で、花は真ん中にある白いもの。ブーゲンビレアは紫、赤、白、黄、黄緑、オレンジなど色数は多いが、紫と白のコンビネーションはよく見る光景だ。 |
42.プロテア (2007年マウイ島クラで撮影) プロテアの名前は、ギリシャ神話に登場する海神「プロテウス」に由来する。 マウイ島のクラではプロテア栽培が盛んで、クラを代表する産物となっている。高原地帯特有の涼しい気候と、火山性の土壌がプロテア栽培に適している。 |
43.ヘリコニア・ロストラタ (2013年マウイ島カアナパリで撮影) ヘリコニアとは苞が交互に重なり合うようにして2列に伸びるのが特徴で、約100種ある。ヘリコニア・ロストラタはハワイに持ち込まれた最初の品種のようだ。 木はバナナの木に似ている。黄色と赤の苞が特徴で、苞の先に黄色の花をつける。英名の「ぶらさがったロブスターのハサミ」は、最もよくその形を言い表している。 |
44.ボトルブラシ(キンポウジュ、カリステモン) (2011年ハワイ島ヒロで撮影) 初めて見た時は、「面白い花だなあ」と思った。調べてみるとボトルブラシ。なるほど、見たままの名前だった。 その後、ハワイの色々な場所で見るようになった。ところがビックリ! なんと、近所の畑にもあった。 |
45.マカダミア・ナッツ (2010年マウイ島マウイ・トロピカル・プランテーションで撮影) マカダミアの木の下にはたくさんの実が落ちていた。硬い殻を割ると、中にはお馴染みのマカダミア・ナッツが入っている。生のマカダミア・ナッツもなかなか美味しい。 3月に行ったが、花が咲いていた。やや黄色味をおびた小さな花が、房状に垂れ下がっている。 ハワイではコーヒー栽培の収益が思うように上がらず、1919年、政府は栽培奨励のため、マカダミア・ナッツ農園の従事者に免税の措置をとった。その結果作付面積は大きく伸び、今日の隆盛に至った。 |
46.マツリカ(ピカケ) (2006年オアフ島で撮影) マツリカは和名で、ハワイではピカケ、英名はアラビアン・ジャスミン。マツリカの香りを愛していたカイウラニ王女は、大好きな孔雀(ハワイ名はピカケ)を飼っていた。王国の再建のため立ち上がろうとしたが、若くして亡くなる。その後彼女に因んで、マツリカはピカケと呼ばれるようになった。 白い花は5裂したものが基本だが、半八重や八重の品種もある。ハワイではレイの素材の一つとして人気があり、香りが良いので香水や香油が作られている。 |
47.マンゴー (2010年マウイ・トロピカル・プランテーションで撮影) 19世紀初頭にハワイへ持ち込まれ、新品種が作り出された。花は小さなピンク色で、巨木になると数千個の実を着ける。 |
48.モンキー・ポッド(アメリカネム) (2006年オアフ島モアナルア・ガーデンで撮影) 皆さんご存知の日立の樹。この木は非常に長い枝を水平に広げるので、その結果日立の樹のような巨樹が出来た。まさに「この木なんの木気になる木」である。細い毛のような、淡いピンク色の花をつける。 |
49.モンステラ (2006年ワイキキ、2010年マウイ島カアナパリで撮影) 穴の開いた、そして切れ込みの入った葉が特徴で、中にはとても大きく成長した葉も見られる。ハワイの至る所で見られるお馴染みの植物だが、蔓のように木に巻き付いているものもある。これもモンステラでいいのだろうか。 2010年3月に、モンステラの葉の下に面白いものを発見した。これは実で、パイナップルとバナナを足したような味がするところから、和名は「鳳莱蕉(ホウライショウ)」と言う。パイナップルを表す「鳳梨」 「黄莱」と、バナナを表す「蕉」を合成した名前だ。 |
50.ラウアエ・ファーン(オキナワウラボシ) (2006年ワイキキで撮影) このブツブツの葉は、見ているだけで痒くなってきそうだ。ハワイでよく見るこの植物は、ハワイ名で「ラウアエ」、英名で「ラウアエ・ファーン」という。ホテルの庭などでよく見かける。 このブツブツの正体は胞子嚢で、ラウアエの葉にはブツブツがあるものと、ないものと2種類ある。調べてみると、若い葉には胞子がつかないらしい。 和名の「裏星」という名は葉の裏の胞子嚢群が円形で、それが多数並んでいるのを星に見立てたものである。 またラウアエには「可愛らしい」という意味があるようだが、とてもこの葉が可愛いとは思えない。何か別の意味があるのかもしれないね。 |
51.ランタナ (2010年マウイ島ワイユの丘で撮影) ランタナを初めて見たのは、香港へ行った時だった。あまり綺麗だったので実家の母に話をしたら、「家にもあるよ」と言われてガッカリ。本当だ、庭に置いてあった鉢に植えられていた。 ハワイでは野山で見かけるが、繁殖力が非常に強く、有害植物に指定されている。 和名は「シチヘンゲ」ともいうが、最初は黄色やオレンジ色の花が、白、ピンク、紫などに変化する。複数の色が混在して咲く花も珍しい。 |
52.レッド・パウダー・パフ (2012年カウアイ島ポイプで撮影) レッド・パウダー・パフは、モンキー・ポッドやオヒア・レフアの花とよく似ている。和名には「アカバナブラシマメ」というのがあるが、見たままの名前だ。赤の他、白もあるようだ。 |