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知っていて損はない、ハワイの豆知識


--- 目  次 ---

●ハワイ諸島の生い立ち●ハワイ各島の花と色●“島の花”の伝説
●カメハメハ1世●カラカウア王●カイウラニ王女
●リリウオカラニ女王●カメハメハ大王像●オヒア・レフアの伝説
●火の女神“ペレ”●マナとは●ケ・アフ・オ・ラカ
●ハワイの州鳥“ネネ”●ホヌ(アオウミガメ)●ラハイナ・ヌーン
●マラサダ●コナコーヒーのグレード●マウイとカウアイのコーヒー
●マウナ・ロア山●ハワイの水道水●ホワイト・パイナップル
●アロハの意味●宝石のビーチ●ダイヤモンド・ヘッドの名の由来



●ハワイ諸島の生い立ち

 ハワイ諸島の地下には「ホットスポット」と呼ばれる数千万年に渡ってマグマを供給し続けている場所があると考えられています。現在はハワイ島付近にあり、現在も噴火を続けるマウナロア火山とキラウエア火山、および、現在海底にある(いずれ島になるかも知れない)ロイヒ火山にマグマを供給しています。

 一方、生成された火山はプレートに乗っており、1年間に約8cm北西へ移動しています。火山とホットスポットの位置がずれて、火山活動が停止し、その南東側に新しい火山活動が開始されます。こうして約100万年ごとに新しい火山島が生成され、ハワイ諸島の約3000kmにわたる長い島の列が生み出されました。ハワイ島の年齢は50万年、カウアイ島で500万年、ミッドウェイ環礁は2,800万年です。

 火山活動が停止すると島自体の重さで沈降を始め、雨、海水の浸食も受けて、島は低く、小さくなります。珊瑚礁が発達し、その重さでさらに海面下へ押し下げられ、小さな珊瑚礁の島のみが残ります。

 そしてハワイ諸島は4000万年後、千島カムチャッカ海溝へ沈んでいくのだそうです。千島カムチャッカ海溝は、日本の千島列島の東側にある海溝です。遠い未来にハワイ諸島は、現在の日本の近くまで移動してきて沈んでいくのです。


●ハワイ各島の花と色

 ハワイ州の木は「ククイ」で、州の花は「黄色のハイビスカス」です。各島の花と色は次の通りです。

カウアイ島
島の花 モキハナ(Mokihana)
島の色 むらさき
オアフ島
島の花 イリマ(ilima)
島の色 黄色
ラナイ島
島の花 カウナオア(Kaunaoa)
島の色 オレンジ
モロカイ島
島の花 白いククイの花(kukui)
島の色 グリーン
マウイ島
島の花 ロケラニ(Lokelani)
島の色 ピンク
ニイハウ島
島の花 ププ(pupu)
島の色 白
カホオラヴェ島
島の花 ヒナヒナ(Hinahina)
島の色 グレー
ハワイ島
島の花 赤いオヒア・レフア(Ohia Lehua)
島の色 赤


●“島の花”の伝説

 オアフ島の花はイリマです。
伝説では、巨大な怪物クナ・ロアに捕らえられていた女神ヒナが助け出された際に、イリマを摘んで黄金の花のレイで身を飾り、その喜びを表現したというものがあります。 昔は「王族のレイ」と呼ばれ、上流階級の間で伝統的な贈り物として親しまれていました。

 ハワイ島の花は赤のオヒア・レフアです。
伝説では、女神ペレがオヒアという美青年に一目惚れし、彼の恋人だったレフアという娘に嫉妬して、オヒアを木にしてしまいました。嘆き悲しむレフアに神様が同情して、オヒアの木に咲く花にしたといわれています。

 マウイ島の花はロケラニです。
伝説では、この地の空は大変低く、太陽が地表を照りつけていたそうです。また、太陽は今よりずっと早く動いており、昼が短かったそうです。マウイの神は、母・ヒナに協力してもらって太陽を捕まえて、ゆっくり移動するよう約束させ、空に戻し、空を高く持ち上げます。以来、マウイは心地よい風を手に入れ豊穣の地となったそうです。
 この島の花は「天国のバラ」を意味するロケラニです。以前「ロケラニ」は、幻のピンクの八重咲きのバラでしたが、今日では少し赤みの強い桃赤色の八重咲きのバラをロケラニと呼んでいます。

 カウアイ島の花はモキハナです。 カウアイ島には、ペレとヒイアカが降り立ったと言われる場所があり、カウアイ島の人々やフラを学ぶ人々がこの聖地を訪れ、供え物や踊りを捧げて行くといいます。踊りの衣装にはカウアイ島の色である紫が使用されます。紫の色は、カウアイ島にだけ生息する希少な花・モキハナの実の色です。この実は最初グリーンですが、後に紫色に変わります。

 モロカイ島の花はククイの白い花です。
月の女神・ヒナが生んだと言われる島です。モロカイ島は、フラ発祥の地としても知られており、フラゆかりの地や伝説が数多く存在します。フラの女神・ラカが生まれた地カアナでは、フラ誕生を祝う祭典が毎年開催されています。


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●カメハメハ1世

 1750年頃、カメハメハはハワイ島北部にあるハヴィで生まれました。当時は島ごと、あるいは地域ごとに大酋長がいて、戦いが繰り広げられていました。この戦乱のハワイの島々を統一し、「ハワイ国」としての基礎を固めました。

 カメハメハはキャプテン・クックがハワイを訪れて以来、ハワイに渡航したイギリス船から西欧の近代兵器を購入し、白人を参謀格にしてハワイ統一に乗り出しました。ハワイ島を振り出しに、マウイ、ラナイ、モロカイの各島を制圧し、1795年にはオアフ島を支配下に置き、ハワイ王朝が誕生しました。カウアイ島の攻略は成り得ませんでしたが、後年カウアイ王が帰順を願い出て、ついに1810年、ハワイ全島の統一が実現しました。

 ハワイ統一から9年後の1819年、カメハメハ1世はハワイ島のカイルア・コナで没しました。


●カラカウア王

 第7代デビッド・カラカウア王は、威厳がありながらのん気な性格で、“陽気な君主(Mtrrie Monarch)”として民衆に人気がありました。王はハワイ文化の保持に熱心で、動きが卑猥だとして禁止されていたフラを、自分の戴冠式の時に復活させました。毎年4月にヒロで行われる最大のフラ・コンテストは、王にちなんで「メリー・モナーク・フェスティバル」と呼ばれています。

 1881年にカラカウア王は日本を訪れ、明治天皇に相互条約締結と太平洋・アジア同盟の必要性を説きました。さらの姪のカイウラニ王女と山階宮定麿親王の婚姻を要請しました。いずれも実現には至りませんでしたが、同時に要請した日本人のハワイ移民は実現し、多くの日本人がハワイへ渡りました。


●カイウラニ王女

 「悲劇の王女」と呼ばれるカイウラニは、聡明で美貌に恵まれながら、23歳という若さで未婚のままこの世を去りました。父はスコットランド人のアーチボルト・クレッグホン、母はカラカウア王の妹のリケリケ。つまりカラカウア王の姪にあたります。

 12歳の時に母のリケリケが他界し、伯母のリリウオカラニを母のごとく慕うようになりました。イギリスに留学している間は、リリウオカラニの幽閉、王国の消滅など、祖国ハワイの流転に胸を痛める日々の連続でした。1897年、8年ぶりに帰国しましたが、翌年アメリカへのハワイ合併法案が成立。王朝関係者は元女王の住居ワシントン・プレイスに集まり、ひっそりと王朝消滅の日を過ごしました。

 1899年1月、ハワイ島のパーカー牧場に乗馬に出かけ、にわか雨にあったカイウラニは、発熱と痛みにおそわれます。そして同年3月6日早朝に、帰らぬ人となりました。彼女の胸中にあったものは、王位に即けなかった悲運より、ハワイ人の文化と白人の文化が理解しあえないことへの深い悲しみでした。


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●リリウオカラニ女王

 カラカウア王の妹のリリウオカラニは、第8代の女王であり、且つハワイ王朝最後の女王となりました。

 1891年、即位のわずか7ヶ月後に、彼女の最良の指導者・忠告者・補佐役だった夫のジョン・ドミニスを亡くしました。夫の死後、ドイツ系の女性占い師と親しくなり、判断力が狂うようになりました。やがて彼女は王権の拡大を考えるようになり、ハワイ王朝崩壊の坂道を転げ落ちることになったのです。1893年1月、政変に敗れた女王はイオラニ・パレスへ幽閉され、その後ハワイ王国は消滅しました。1894年、ハワイは臨時政府のもと共和国となり、一市民としてワシントン・プレイスで暮らし、その生涯を閉じました。

 女王は音楽の才にも優れ、数多くの美しい歌曲を残しています。なかでも有名な「アロハ・オエ」は、彼女が作ったハワイの名曲です。


●カメハメハ大王像

(ホノルル)
(カパアウ)
(ヒロ)

 ホノルルのカメハメハ大王像はイオラニ・パレスの向かい側にあります。1878年に建立されたこの大王像は、実は2作目です。1作目はフランスからの輸送中に南米の海岸で船が沈没し、その後引き上げられて、ハワイ島のカパアウに据えられました。同じ原型から作られているので、2体は同じものです。

 大王の銅像はボストン出身の彫刻家により、イタリアのフィレンツェで原型が造られ、フランスのパリで鋳造されました。そして今はヒロにも置かれ、ハワイの大王像は全部で3体になりました。

 実はハワイ以外にもう一体あります。それはアメリカの首都ワシントンDCのキャピタルビル(日本でいう国会議事堂)のビジターセンターに展示されています。1959年にハワイが米国の領土から州になったことを記念して作られた、ホノルルにある2作目のレプリカです。


●オヒア・レフアの伝説

 ハワイ島の花はオヒア・レフアという花です。オヒアは火山国立公園やプナの森で見ることができ、溶岩が流れた後、不毛の大地に一番最初に生えてくる植物です。その木に咲く花は木とは別の名前を持っていて、それがレフアです。なぜひとつの植物が木と花で違う名前を持っているのでしょうか。その答えは、ハワイに古くから伝わる最も有名な伝説にあります。

 昔々ハワイ島にオヒアとレフアという恋人同士が住んでいました。ある日、オヒアがプナの森を散策しているところを火山の女神ペレが見かけます。大変ハンサムだったオヒアに一目惚れしてしまったペレは、オヒアに自分の恋人になるよう迫ります。ところがオヒアにはレフアという将来を誓った恋人がいます。オヒアは丁重にペレの申し出を断りましたが、これに大変怒ったペレは、すぐさまオヒアをプナの森に生える木に変えてしまいます。

 いつまでたっても戻ってこない恋人を探し求め、レフアは泣きながらプナの森をさまよいました。レフアが泣く度には雨が降り続き、ここに住む人々はいつまでたっても太陽の光を見ることができません。そこで神々がレフアに事情を聞いたところ、恋人が木に変えられてしまった事で悲しんでいるのだと分かります。同情した神々でしたが、一旦木になったオヒアを人間に戻す事はできません。代わりにレフアをその木に咲く花にしてあげることで、二人は再び一緒になれたのでした。

 この伝説はハワイに住む人なら誰もが知っているお話です。今でもハワイの人々は、「むやみにレフアを摘むと、オヒアと離ればなれになった彼女が泣いて、雨になる」と信じているそうです。


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●火の女神ペレ

 ハワイの神々の中でもっとも有名なのが、火の女神ペレではないでしょうか。今でも噴火を続けているハワイ島キラウエア火山のハレマウマウ火口に住み、火山に対する人々の畏怖心と表裏一体の信仰を集めています。

 ペレには多くの兄弟・姉妹がいます、主要な3人は以下のとおりです。長女のナマカオカハイは、ペレとは三角関係のもつれから血みどろの戦いを繰り広げ、結局ペレを殺してしまったといわれています。末妹のヒイアカは、ペレの言いつけを素直によく聞き、それでも誤解されて攻撃されたりもしますが、実にけなげな性格です。

 ペレはもとからハワイにいたわけではありません。ペレの家族は、11世紀頃にタヒチから渡ってきたとされています。ペレ達はいくつかの島を巡った後、ハワイのニイハウ島に行き、そこの女王に会うことになりました。ニイハウ島では歓迎されたものの、ペレが住むには、あまりにも「水の多い」島だったようです。隣のカウアイ島に行っても、また、その他いろいろな島に行っても、どこを掘っても水が出てくることにさんざん手を焼いたあげく、やっと住むことができたのが、ハワイ島のキラウエアだったそうです。

 しかし、安心するのもつかの間。姉ナマカオカハイの夫、アウケレヌイアイクが、ペレとヒイアカの美しさに心を奪われてしまい、2人を無理矢理自分の妻にしてしまいます。これを知ったナマカオカハイの怒りはペレに向きます。ペレは、兄カモホアリイの助けを得ながら島から島へと逃げて逃げて、結局、カウアイ島まで逃げ延びます。

 ナマカオカハイは即座にカウアイ島に急行、ペレを身動きできないほどに痛めつけます。ペレは、虫の息ではあったものの、実はまだ死んではおらず、オアフ島のダイアモンドヘッドから、マウイ島のハレアカラ火山へと逃避行をはかり、そこでエネルギーを回復します。しかし、これがまた発見されてしまい、ナマカオカハイは今度は素手で戦いを仕掛け、ペレを八つ裂きにした上、その骨まで粉々にしてしまいます。(ハレアカラ付近には今でもNa-iwi-o-Pele(ペレの骨)という地名があるそうです)

 ペレの葬儀は残りの兄弟達によってしめやかに執り行われましたが、結果、彼女の霊魂はハワイ島マウナ・ロアに立ちこめるように落ち着くことができ、以後、ハワイ島での火山の女神として定住することになったということです。


 
●マナとは

 「マナを感じる」なんて言葉をよく耳にしますが、マナって一体何でしょう?

 マナ(MANA)とは「超自然的な(神のような)力、魂、能力」のことで、物や事象、人に内存することもあるとされる非人格的・超自然的・奇跡的な力とあります。その他に、生命の力、自分を動かす自然の力、奇跡を呼ぶパワー、魔力・精気などもマナというようです。ハワイの人々は、すべてのものにマナが宿ると考えており、すべての人は、マナを持つと信じられています。

 マナとは、元をたどれば、「神が持っている力」ということで、強いマナというのはほとんど超能力といってもよいものだったようです。人間界でも、酋長のクラスは神々の直系であることから、偉大なマナを持っているとされ、平民がうかつに近付くのは危険な行為とされていました。強靭な肉体を持ち、強いリーダーシップを発揮し、戦闘では連戦連勝、といったようなことは全て強いマナを持っているおかげなのです。しかしマナの取り扱いを誤ると、マナは消えてしまうとされていました。そのため、マナを守るための厳格なルールがカプ(タブー)として定められたのです。

 マナはまた、親から子へ受け継がれるものでした。しかし親と対等以上のマナを受け継ぐには、配偶者もまた、強いマナを持っている必要がありました。マナを持たない平民と結婚してできた子供は、マナが薄まってしまうということのようです。

 マナは生きている人間だけでなく、その人の遺体や髪や爪、あるいは衣服にも宿るとされました。特に爪や髪は、呪いをかけるときなどに悪用されることがあったようです。酋長が亡くなったとき、その遺体が秘匿されるのは、遺体の持つマナが悪用されないためでした。カメハメハ大王を筆頭として、古代ハワイの王族の墓所は未だに不明なことが多いのはこのためです。また、衣服にも宿るということから、他人の服を着るというのはもってのほかでした。どんな悪いマナが宿っているかわからないからです。

 女性は「子供を生むことができる」という点で、高いマナを持っているとされ、その強いマナを男性がおそれたがために、さまざまなカプが設定されました。なんとなく男尊女卑というか、女性の地位があまり高くなかったように見えますが、それは大きな誤解だったようです。女性がキラウエア火山を歩くときには、そのマナが女神ペレを刺激しないよう、特に注意が必要とされていました。

 人間や動物だけでなく、草木国土全てのものにマナは宿るとされていました。薬用植物など、「効能」のある植物などはそのわかりやすい例です。


●ケ・アフ・オ・ラカ

 カウアイ島の北部、ケエ・ビーチのさらにその先の海岸沿いの山道を15分ほど上がったところに、ケ・アフ・オ・ラカというヘイアウ(儀式・礼拝の場所)があります。ここはフラの女神ラカが住んでいる場所として祭られ、ヒイアカがロヒアウを見つけた時、フラを踊った場所という言い伝えが残っています。このヘイアウは、フラダンサーにとって特別な場所です。

 ケ・アフ・オ・ラカは、今でも本来の姿を保つ為、丁寧に管理保存されています。決して観光スポットではないので、個人的にいつでも訪れる場所ではありません。だがフラダンサーなら、クムフラと共に一度は訪れてほしい場所です。


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●ネネ

 「ネネ」とは、ハワイ固有種の鳥で、雁の仲間。カナダガンとは同属。和名は「ハワイガン」で、英名は「Hawaiian Goose」。ネネはハワイの州鳥に指定されています。

 狩猟、マングースやネコ等により急速に減少し、1952年にはわずか30羽ほどになりましたが、その後の人為的な保護と繁殖により2004年時点で500羽まで回復しています。性格は好奇心が強く友好的で、人間を見つけると自ら近づいてくることが珍しくありません。

 ネネはあまり長い距離を飛びません。もしかしたら、飛べないのでは、と疑ってしまうほど、飛んでいるネネを見かけることはなかなかありません。水鳥なので足には水かきもありますが、泳いでいることも稀なようです。

 ハワイを観光していても、ネネを見かけることは、それほど頻繁にはないでしょう。でも、何度かハワイ島を訪問していると、「ここにはネネがいるぞ」というところが分かってきます。よく見ることができるのはボルケーノ国立公園とその周辺です。ハレマウマウ・クレーター周辺のいくつかのビュー・ポイントでは、よくネネを見ることができます。 また山側にあるゴルフ場では、ネネを見かけることが多いようです。

 ハワイ州の法律では、ネネに危害を与えると罰せられることになります。ネネは地面を歩いていることが多い鳥なので、車に轢かれることがしばしばあります。ネネが多くいるボルケーノ周辺では、ネネにも気をつけて運転しないといけません。


●ホヌ(アオウミガメ)

 ハワイで見ることができるカメの種類はどれでしょうか?色々調べてみましたが、「アオウミガメ」が最も多く、「タイマイ」、「アカウミガメ」も見られます。ハワイではアオウミガメのことを「ホヌ」と呼びますが、カメ全てをホヌと呼ぶ場合もあるようです。

 以前新聞の記事で、絶滅が心配されているアカウミガメの保護に、日本とハワイ、メキシコの3地域が共同で乗り出すというのがありました。アカウミガメは、九州南部の砂浜が産卵地で、生まれた子ガメは太平洋を1万キロ以上泳ぎ、メキシコ沖へ到達します。ここで好物のエビなどを食べて成長した後、繁殖のため日本へ里帰りをします。途中でハワイにも寄るようです。

 アオウミガメは州の法律で保護されていて、触れることが禁止されているだけでなく、半径4メートル以内に近付くこともできません。これを守れないと刑罰の対象になります。なんでも高額の罰金とか。

 アオウミガメとアカウミガメの見分け方を紹介します。「赤っぽいのがアカウミガメで、青っぽいのがアオウミガメ」というのは間違いで、体の色は関係ありません。

 この2種では、アカウミガメの甲羅がざらざらしているのに対し、アオウミガメではつるつるしています。また甲羅(背甲)の形がアカは首のところでくぼんだハート型、アオは楕円形です。アカはアオより頭部が大きく、鼻の上(目の間)の額版がアカは5枚でアオは2枚です。さらに、アオウミガメでは下顎にのこぎりのようなギザギザがありますが、アカウミガメにはそれがありません。肋甲板(甲羅の左右にある大きな鱗)の数が、アカは5枚でアオは4枚です。

 一方タイマイは額版の数が4枚で、嘴が尖り、甲羅の縁がギザギザしています。


●ラハイナ・ヌーン

 「自分の影が消えてしまう?」 ハワイでは、そんな不思議な現象を年に2回体験できるんです。これは「ラハイナ・ヌーン (LAHAINA NOON)」と呼ばれ、太陽がハワイの真上を通る時に起こる現象です。ラハイナと言えば、マウイの街を連想される方も多いでしょうが、ラハイナにはハワイ語で「灼熱の太陽」の意味があり、まさに灼熱の太陽が照りつける昼間のことです。

 ラハイナ・ヌーンは年に2回あり、春のラハイナ・ヌーン(SPRING LAHAINA NOON)は、北上する太陽に合わせて1番南に位置するハワイ島から起こります。一方夏のラハイナ・ヌーン(SUMMER LAHAINA NOON)は7月。今度は南下する太陽に合わせ、カウアイ島からスタートします。2008年の日時は以下の通りでした。

 ■スプリング・ラハイナ・ヌーン
  ・ハワイ島 カイルア・コナ 5月17日(土)12時20分  ・マウイ島 ラハイナ 5月23日(金) 12時23分
  ・オアフ島 ホノルル 5月26日(月)12時28分  ・カウアイ島 リフエ 5月31日(土)12時35分

 ■サマー・ラハイナ・ヌーン
  ・カウアイ島 リフエ 7月11日(金)12時42分  ・オアフ島 ホノルル 7月15日(火)12時37分
  ・マウイ島 ラハイナ 7月17日(木)12時32分  ・ハワイ島 カイルア・コナ 7月24日(木)12時30分


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●マラサダ

 マラサダとは、ポルトガル風の揚げドーナツのことです。中がふんわりとしているのが特長で、周りには砂糖がいっぱい付いています。キリスト教では復活祭の40日前をAsh Wednesday(灰の水曜日)といいます。その前日のFat Tuesday(ファット・チューズデー)には、動物性脂を使った料理や肉料理を食べる習慣があり、揚げ物を食べる場合も多いそうです。

 マラサダのお店といえば「レナーズ」ですが、「レナーズといえばマラサダ、マラサダといえばレナーズ」というくらいに有名になってしまいました。ファット・チューズデー(2〜3月)には通常の3倍くらいのマラサダが売れるそうです。


●コナ・コーヒーのグレード

 ハワイ州では高級コーヒーとしての品質を守るために、コナ・コーヒーを法律で厳しく管理しています。その一つがコナ・コーヒーのグレード分け(格付け)です。それは豆の大きさで分けられ、グレードの高い順に下記の名称で5つに分類されています。

1. エクストラ・ファンシー
 コナ・コーヒー豆の中で最も大きく肉厚な最上級グレードの豆。コナ・コーヒーの王様と呼ぶのにふさわしい豆です。

2. ファンシー
 セカンド・グレードの豆ですが、エクストラ・ファンシーとそれほど品質が変わらないのに価格は安くなるため、プロのバイヤーに最も人気がある豆です。

3. ナンバー1(No.1)
 サード・グレードの豆です。このグレードになると酸味がやや強くなってきます。酸味が苦手な方には、このグレードより上位のグレードの豆がおすすめです。

4. セレクト
 最近新しくできたグレードで、このグレードを使用している農園はまだ少ないようです。

5. プライム
 コナ・コーヒーの中で一番価格が安くグレードの低い豆です。コナで収穫されたコーヒー豆でも、プライムの基準を満たさなかった豆は、コナ・コーヒーと認められません。酸味やアクがやや強く、野性味のある味が特徴です。プライムとは、もともと英語で「最上級」を意味する言葉。コナ・コーヒーの中では最低グレードの豆でも、世界的にみればトップクラスのコーヒーであるという誇りを感じられる名前です。

 プライムはグレードが低いため敬遠されがちですが、厳しいコナ・コーヒーの審査基準をパスした豆ですので、上位グレードの豆とさほど味の差はありません。安くて美味しいコーヒーを味わいたい方にはお勧めです。

グレード分けされない豆 “ピーベリー”
 通常1つのコーヒーの実には、2粒の半円形の豆が入っています。ところが、ごく稀に2粒がくっついて1粒の円形になっている豆が採れることがあります。それが、ピーベリー豆です。小粒ながら密度が濃く、丸いので均一に火のとおった焙煎をしやすいのが特徴で、その濃厚な味わいと極めて少ない収穫量のために、コナ・コーヒー豆の中で最も高価な豆として市場で流通し、コーヒー通の人気を集めています。


●マウイとカウアイのコーヒー

 ハワイのコーヒーと言えば「コナ・コーヒー」があまりにも有名ですが、マウイやカウアイにもコーヒーを栽培している農園があります。

 マウイには一般公開している唯一のコーヒー農園、カアナパリ農園があります。この農園では、4品種(モカ、ティピカ、レッドカツーラ、イエローカツアイ)が栽培されています。なだらかな斜面に農園は広がっており、標高は150−300メートル程度です。標高は低いですが、モカ種は標高が関係なく、いい感じの独特なフレーバーがあります。マウイ島の環境に適しているのでしょう。急斜面ではないので、収穫は機械で行われます。

 知ってビックリ。なんとハワイ最大のコーヒー産地はカウアイ島で、アメリカでも一番の栽培面積を誇ります。ハワイ全体のコーヒー農園の56%を占めるというカウアイ・コーヒーの農園は、その内90%が輸出用として生産されています。カウアイで生産されているのがアラビカ種。コナのコーヒー・チェリーはルビー色ですが、カウアイは黄色。これは原種がグァテマラ産かコスタリカ産の違いのようです。
 コナコーヒーと同じように手作業で生産している、「ブラック・マウンテン・コーヒー」の農園もあります。


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●マウナ・ロア山

 ハワイ島の山では「マウナ・ケア」が有名ですが、同じく4000mを超えるマウナ・ロア山もあります。

 マウナ・ロア山 (Mauna Loa) は、ハワイ諸島にある活火山であり、ハワイ島を形成する5つの火山のうちの1つです。マウナ・ロアとは、ハワイ語で「長い山」という意味です。マウナ・ロア山山頂のモクアウェオウェオ火口は地球上で最も巨大な火口であり、その表面は大きく露出しています。マウナ・ロア山の体積は約4万2000立方キロメートルであり(富士山は1400立方キロメートル)、地球で最も体積の大きい山でもあります。

 ところでマウナ・ロアには登れるのでしょうか?マウナ・ロアの話題はほとんど出てきませんが、実は登れるのです。車で3400mまで登り、いきなり高所から登山を開始します。登山口と頂上の標高差がたった769mとはいえ、高所なので往復9〜12時間、往復約21kmのトレッキングです。

 見かけは、なだらかで容易に登れそうなのですが、いざ登ってみると見かけによらず大変です。ひたすら、ごつごつとした大小のデコボコがある溶岩流や火山礫の上を歩きます。常にアップダウンがあり、直線を歩くのではなく、なるべく歩きやすい所を探して右に行ったり左に行ったりするため、神経も使います。比較的急な、不均等な階段をぐいぐいと登るようなところも沢山あります。マウナ・ロア登山は、体力、筋力、持久力、忍耐力を大いに要するトレッキングのようです。また高度障害を受けやすいので注意が必要です。これでは登る人はあまりいないですね。


●ハワイの水道水

 ワイキキとは、「水の湧き出る」という意味です。ハワイ語では“ワイ”は“水”で、“キキ”は“湧き出る”です。

 さてハワイの水道水は飲めるのでしょうか? 答えは飲めます。ハワイの水道水はそのまま飲んでも、まったく問題はありません。私達はいつも水道水をペットボトルに入れて持ち歩きます。しかし不安を感じるようでしたら、販売されているミネラル・ウオーターを購入してください。ハワイ産の水も売られています。


●ホワイト・パイナップル

 ハワイ島には幻のパイナップルがあります。インターネットで検索してもなかなか見つかりません。それはハワイ島以外ではたぶん見ることのない「ホワイト・パイナップル」のことです。果肉が白く、芯まで食べられ、とても甘くて美味しいので、ぜひ食べてみてください。ところが、どこにでも売っているわけではありません。恐らくファーマーズ・マーケットくらいでしか手に入らないでしょう。糖度が高いために日持ちがしないので、流通に向かないようです。

 パイナップルついでに、ハワイにはもう一つ美味しいパイナップルがあります。マウイ島の「マウイ・ゴールド」ですが、数百種類のパイナップルを交配させて誕生した、世界で最も甘くて芳醇な香りのパイナップルです。果肉が黄色のため名前がゴールドかなと思ったのですが、本当のことは今のところ分かりません。マウイ・ゴールドはマウイ以外でも売られていて、お土産として人気があります。


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●アロハの意味

 ハワイ語として最も知られている言葉が「アロハ」ではないでしょうか。アロハは通り一遍の挨拶の言葉ではなく、そこにはいろんな意味が込められています。

 まず、1文字の意味です。
   A:akahi  思いやり
   L:lokahi  調和
   O:`olu`olu  喜び
   H:ha`aha`a  謙虚
   A:ahonui  忍耐

 次に、文字の組み合わせによる意味です。
   ALO: 一緒にいる
   OHA: 幸福
   HA : 生命の息吹
   A : 生命

 そして、「ALOHA」5文字になると
   愛、誇り、叡智、歓迎、信用、こんにちは、さようなら、ありがとう
   そして、I LOVE YOU などなど

 「アロハ」と言葉をかけることは、それらの意味全てを抱合して、自分の気持ちを相手に伝えること。もっと簡潔に表現すれば、相手を受け入れ、自分の精神そのものを相手に与える心。アロハ(ALOHA)の言葉のままに生きる。その心のあり方が「アロハ・スピリッツ」です。

 「アロハ・スピリッツ」はハワイ州法に書かれている、ハワイに住む人々の基本精神なのです。


●宝石のビーチ

 宝石の砂のビーチがあるって聞いたら、皆さんビックリしますよね。実はあるんです。場所はハワイ島の南、サウス・ポイントの近くにある「グリーンサンド・ビーチ」です。

 さてここがなぜグリーンサンドなのかというと、溶岩の中に溶けていたオリビン(カンラン石)が細かく砕けてできたと言われています。オリビンは8月の誕生石「ペリドット」のことです。ペリドットとは宝石名で、鉱物学ではオリビン(カンラン石)と言います。


●ダイヤモンド・ヘッドの名の由来

 1800年代(1700年代後半の説もあり)にイギリスの水夫(探検家の説もあり)がハワイを訪れ、この山で方解石(カルサイト)の結晶を見つけました。それをダイヤモンドと間違えてしまい、ダイヤのある山として「ダイヤモンド・ヘッド」と名付けられました。また、朝日を浴びる山の姿がダイヤモンドのように眩しかったからという説もあります。

 「カイマナヒラ」という曲がありますが、これもハワイ語でダイヤモンド・ヘッドのことです。アルファベッドで書くと、Kaimana Hila で、ダイヤモンド・ヒルになります。
Kai = 海、 mana = 聖なる力、 Kaimana = ダイヤモンド、 Hila = 丘

 またその昔ハワイアンは、この山を「レアヒ」と呼んでいました。
Le = 額(ひたい) + ahi = マグロ
ペレの妹のヒイアカが、山頂がマグロの額のような形をしているから名付けたようですが、他の説もあります。



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