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ナ・パリ・スノーケル・ボート・ツアー(2018年)



 カウアイ島は狭い島なので、観光地もほぼ制覇したと思う。まだ行ったことがない場所はと考えると、ナ・パリ・コーストが残っている。数年前から 「カウアイ島へ最後に行く時は、ナ・パリ・コーストを船から見よう」 と決めていた。おそらく今回が最後になりそうなので、思い切って行くことにした。

 かなり前だがカウアイ島を舞台にしたテレビ番組で、ブルー・ドルフィン・チャーターズのナ・パリ・スノーケル・ボートツアーが放映されたのを見た。その時からスプラッシュ・オブ・カウアイのHPをお気に入りに保存しておいた。早速HPを見たがナ・パリ・コーストへ行くツアーは、以前と同じでスノーケル・ボートツアーとサンセット・ボートツアーの2つだった。ホエール・ウォッチングのツアーもあるが、よく読んでみるとスノーケル・ボートツアーの方がツアー時間が長いので、クジラが見える確率が高いとあった。「なるほど」 でも 「スノーケルはしたくないな」 さらにスノーケル・ボートツアーの記事を読んでいくと、スノーケルをしたくない人はしなくていいと書いてある。「そうなんだ」 「そうだよ、ホエール・ウォッチングがしたいから、スノーケルなんてしている場合じゃないよ」



 スプラッシュ・オブ・カウアイのHPからツアーの予約を入れ、3月に念願のナ・パリ・コースト・クルーズへ参加してきた。集合場所はポート・アレン港の手前にある「ブルー・ドルフィン・チャーターズ」の事務所で、出発時間は8時である。30分前に到着したが、既に数人集まっていた。当日は涼しかったが、皆泳ぐ気満々である。

 8時になるとキャプテンの話があったが、残念ながらキャプテン・スプラッシュではなかった。月曜日はキャプテン・スプラッシュの担当日だったが、今日は違う人だった。説明が終わると全員そろって、ポート・アレン港まで歩いて行った。

 ブルー・ドルフィン号はカウアイ島で一番大きい大型カタマランボート(双胴船)なので、揺れが少なく船酔いをしにくいとのことだが、用心して酔い止めを飲んだ。船内は裸足なので、下駄箱へ靴を入れてから乗り込んだ。
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 8時40分に出港し、9時にはスノーケルをする場所へ着いた。どこだか分からないが、ケカハまでは行っていない。湾のようになっているので、地図から推定すると、ワイメアのロシアン・フォートの手前にある湾ではないだろうか。

 私達を含め3、4人を除いて、次々と海に入っていった。クルーもである。「わー、寒そう」 皆やけくそで泳いでいるのではと思えるが、案外水中の方が暖かいのかもしれないね。その間にホエール・ウォッチングをと思って海を眺めたが、この辺りにはクジラがいなかった。30分くらいスノーケルを楽しんで、9時50分に船は動き出した。
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 出発すると間もなく簡単な朝食になった。シナモンロールとカットフルーツ、そしてジュースだった。ワイメアの町を通り、ケカハを通過し、ポリハレ州立公園へと進んで行った。これより先は、いよいよナ・パリ・コーストである。

 ナ・パリ・コーストは、ケエ・ビーチからポリハレ・ビーチまでの約26kmの海岸線で、壮大な断崖が続く。崖の最高標高地点は1,200mもある。「Pali(パリ)」はハワイ語で断崖を意味しているように、海岸線には切り立った崖が幾重にも連なっている。その断崖の間を、湧き水が滝となって海へと流れ落ちる。ナ・パリ・コーストは何百万年もの間、山から流れる滝や打ち寄せる高波、この地域特有の風などの侵食を受けて形成された。

 船はクジラを見つける度に停まってくれたが、マウイ島と比べるとクジラの数が少ない。ブローばかりで、なかなかフルークアップやブリーチなどのパフォーマンスを見せてくれなかった。何度かイルカを見たが、ハシナガイルカではないのだろうか? 一度もスピンを見せてくれなかったので。
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 ケエ・ビーチは見えなかったが、おそらく近くまでは行っていると思う。11時30分に折り返し、間もなく船は停まった。マイタイが配られ、それを飲みながら暫くナ・パリ・コーストの絶景とホエール・ウォッチングを楽しんだ。そして11時40分ごろ、ついに完璧なフルークアップを見ることが出来たのだ。皆大興奮で拍手喝采だった。

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 11時50分からランチタイムになった。自分の好きな具を選んでサンドイッチを作る。具はチーズが2種とハムが4種、野菜はレタス、トマト、玉ねぎ、そしてマカロニサラダだった。飲み物は、マウイビール、ワイン、ペプシ、スプライト、カナダドライ、フルーツジュースなど。あと手作りクッキーもあった。


 12時15分、船は出発した。途中で何度かクジラに遭遇し、パフォーマンスを楽しみながらポート・アレンへ向けて帰って行った。13時40分、港へ到着したら、なんとキャプテン・スプラッシュことロイさんが待っていてくれた。「テレビで見たことがありますよ」 と言ったら喜んで、「ありがとう」 と言ってくれた。ちなみにロイさんの奥さんは日本人である。その後事務所まで歩いて帰り、解散となった。

 ナ・パリ・コーストは崖の頂上が平らになって見えるので、海のグランド・キャニオンと言えるかもしれない。ここにしかない自然が作り出した風景が、訪れる人々の心を引き付けるのだろう。ホエール・ウォッチングはやや期待外れだったが、それでも一度フルークアップが見られたので、良しとする。やはりホエール・ウォッチングをするならはマウイだね。



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