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トロトロ溶岩ハイキングツアー(2017年)



 今年の始めだったと思う、ある旅のTV番組で、旅人が溶岩を間近で見ていた。「えっ!今は溶岩を近くで見られるんだ。こりゃー、見に行かなくちゃ」 ということで、アイランド・パラダイスのHPをチェック。「あった!」 ハワイ島溶岩ツアーというのがあり、催行会社はマサシのネイチャースクールだった。

 そこでマサシのHPを見てみると、「トロトロ溶岩ハイキングツアー」があった。「これだな」 スケジュールを見ると、オーシャンエントリーで海に流れる溶岩を見学するとなっていた。ただし、「溶岩流により、オーシャンエントリーではなく山肌に流れ出ている溶岩流の観測のハイキングに変更する場合もあります」と書かれていた。

 8年前にオーシャンエントリーで、海に流れる溶岩は見たことがあった。当時は何キロも離れた場所からの見学だったので、今回はもっと近くから見られそうだ。また運が良ければ、間近で溶岩を見られるかもしれない。「よし、行こう!」 今回はハレ・ルアナに宿泊するので、オーナーが経営しておられる、アイランド・パラダイスから予約を入れることにした。



 14時30分にワイコロア・ビレッジのKTA前でピックアップ。「どうせならガイドは山ちゃん(山本茂さん)がいいな」 と思っていたら、車から降りて来たのは山ちゃんだった。「ラッキー!」

  山ちゃんはマサシ設立当時からのメンバーで、人気の看板ガイド。なぜ山ちゃんが良いのかと言うと、彼は若き頃に「鬼太鼓座」に在籍しておられた。ある歌手のコンサートに出演され、そのビデオを偶然私は持っていたのである。だから会うのは初めてだが、親近感があり、鬼太鼓座の話もしたかった。もちろん人気のガイドだからというのが一番だが。

 余談ついでにもう一つ。この日、偶然な出会いがあった。ツアーに参加したのは、私たち夫婦を含め、3組の夫婦で6人。ガイドの山ちゃんを含めて7人だったが、男性4人と私の妻とで5人が同学年。「えっ、こんなことってあるの?」

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 途中ビッグ・アイランド・キャンディーズに寄ってから、カラパナに向かう。駐車場に到着し、一般客はここから徒歩ないし、レンタル・バイク(自転車)でオーシャンエントリーまで行く。ところがマサシはここを突っ切り、もう少し先まで車で進んだ。17時頃、所定の場所に車を停めて、いよいよハイキングのスタートだ。

 歩き始めると、やがてナショナル・パークのゲートに到着し、記念撮影をした。また歩き始め、適当な場所から右側の溶岩台地へ進路を変える。どうやら今日は、山肌を流れる溶岩の見学らしい。ひたすらという言葉が相応しいだろう。溶岩のアップダウンを見極めながら、右へ左へと足元に注意をしながら歩いた。

 やがて水蒸気が立ち上るのが見えて来たので、その辺りで溶岩が見えるのかと思った。ところがそこではなく、その先の方を見ながら、「あの人がいる辺りで溶岩流が見える」 と山ちゃん。「えっ、どこどこ」 私にはさっぱり分からなかった。更に進むが一向に見えてこない。やがて斜面に人だかりが見えてきたので、心が逸る。18時30分、ようやく目的地に到着した。

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 「うわ〜! 溶岩だ」 初めて見る生ラヴァに興奮! いや、もう凄いの一言、だけど熱い。表面はすぐに黒く固まってしまうが、その下からゆっくりと流れ出てくる。いや、流れると言うより、伸びるという感じだ。まるで生き物が成長しているという表現の方が、適切かもしれない。

 溶岩流は一箇所ではなく、かなり広範囲で見ることが出来る。あっちへ行ったり、こっちへ戻ったり、流れの良いところを探しては、移動しながら観賞した。「触ってもいいよ」 と山ちゃん。触りたいのは山々だが、1200度の溶岩に触る勇気はなかった。というより、熱すぎて、1m位まで近寄るのが限界である。音も草木が焼けるような、パキパキ、メラメラ、ちょっと忘れたが、炎が野原を燃やして進む時のような音だった? と思う。

 時を忘れて見入っていたが、夕食も食べなければ。あらかじめ渡されていたサンドイッチを食べた。溶岩流を見ながら食事をするなんて、なんて贅沢だろう。これでお酒があれば、なお良いけどね。

 夕食を食べているうちに、だいぶ暗くなった。目で見るには赤々と綺麗だが、カメラだと手振れで上手く撮れなかった。手振れ防止のためにタイマーで撮ったが、やはりほとんどダメだった。

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 最後に、ガイドの山ちゃんが撮影した写真をご覧下さい。

 約1時間ほど流れる溶岩を観賞して、帰途に就く。帰りはもう真っ暗なので、来る時のように容易に歩けない。ガイドさんは星の位置を見て、迷わないように歩くらしい。

 ようやく道路まで帰ってきたが、ある夫婦が「オーシャンエントリで海に流れ落ちる溶岩が見たい」 と言い出し、見に行ってしまった。もちろん、「ここから近いからいいよ」 と山ちゃんの許可をもらって行ったのだが、残こされた我々はしばらく待つことになった。待つ間に星空観賞をして、「あれがサザンクロスだよ」 と教えてもらった。ミルキーウェイも綺麗に見えて、星空をバックに山ちゃんが写真を撮ってくれた。「さすがプロは違うな」 まるで自分が宇宙空間に居るような、なんとも幻想的な写真だった。


 22時に駐車場へ戻り、22時30分にヒロのKTAでトイレ休憩。ワイコロアビレッジに着いたのが、24時30分と遅くなってしまった。皆様、大変お疲れ様でした。そしてガイドの山本さん、ありがとうございました。



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