今年も３月にハワイへ行くことにした。夏休みの問題と、フランスにも行く為だ。昨年はイースターの休日と重なり大変な思いをしたが、今年はイースターが４月の後半だった。そして成田発が19時45分の始発便だったので、何の問題もなくハワイアンに乗り継ぐことが出来た。
レンタカーは今年からダラーに代わっていた。コンパクトカーを頼んだらダッチだった。「なんかデカイ車だなあ。これで本当にコンパクトなの？」
出発の８日前に東日本大震災が起きた。想像を絶する巨大な津波が発生し、なんとハワイへも到達したのだった。ハワイ島の西海岸は津波に襲われ、特にカイルア・コナは被害が大きかった。
宿泊予定のキングカメハメハ・コナ・ビーチ・ホテルは、プールやレストラン、そしてホテルの１階部分が浸水してしまった。旅行会社へ問い合わせたところ、「ホテルは営業しているから大丈夫」と言われた。
大地震発生からわずか１週間しかたっておらず、こんな時にハワイへ行っていいのだろうか。悩んだ末、被災された方々には申し訳ないが、行くことに決めた。
ホテルは１階部分が浸水した為、ロビーのカーペットが剥がされていた。テナントショップは１軒しか営業しておらず、他の店は全て撤去され、カーテンで目隠しされていた。
レストランも被害を受けて営業できず、朝食はプールサイドで食べた。ウエスト・タワーはクローズで、イースト・タワーだけの営業となっていた。
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カイルア桟橋はアスファルトが剥がされたり、めくれ上がっていた。アリイ・ドライブは歩道のアスファルトが剥がされたらしいが、既に修復されていた。トライアスロンの案内標識が無くなっていたが、流されたのか、工事のため撤去されたのか。海側の店では休業しているところもあった。
驚いたことに、津波襲来をモチーフにしたＴシャツを売っていた。日本では考えられないことだ。記憶に残す為なのか、それともチャリティ目的なのか。
そして僕達は、ゆり吉手書きの「Pray for Japan」のハンカチをバッグに付けて歩いた。多くの方からお見舞いの言葉を頂いた。そしてハワイへ移住された日本人の方が、募金活動をしてくださっていた。「自分達にも母国の為に何かしたい」という気持ちで。嬉しかった。
このホテルは、カイルア・コナで一番便利な場所に建っていると思う。アリイ・ドライブとパラニ・ロードの起点にあり、どちらのお店へ行くのにも好都合。コナブリューには歩いて行けるし、ホテルの１階にＡＢＣストアがあるのも嬉しい。
レストランがツナミ被害で使えないため、朝食はプールサイドで食べた。私達には室内よりこちらの方が良かった。しかし料理の種類が少なかったのは残念たが、非常時なので仕方がない。パンケーキは無かったので、グラノーラをよく食べた。
前回はプールで泳がなかったので今年は泳いできたが、あまり大きなプールではない。このプールにも津波で砂が入ったらしいが、急ピッチで掃除したのだそうだ。しかしジャグジーは使用禁止だった。
「ハワイ島へ行こう」の管理人さんご夫妻がハワイ島へ移住され、ワイコロア・ビレッジへ住んでおられる。２年前にお邪魔出来ずに終わったので、今年は遊びに行ってきた。
そしてコナ・ビーチ・ホテル前のビーチでも泳いだ。スノーケリングをしたが、津波の後も変わらずたくさんの熱帯魚がいた。カイルア・コナでは唯一のビーチだから、泳がないと勿体ない。
今回はオプショナルツアーに参加しないので、ヒロへ１泊２日で行くことにした。いつもビッグ・アイランド・キャンディーズに寄るだけで素通りの町ヒロを、ゆっくり散策してみたくなったからである。
